飛鳥

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田園風景がのどかに広がる周りを小高い丘に囲まれた里が飛鳥の里です。
でも7世紀にはこの飛鳥は間違いなく日本の首都であり、天智天皇・
蘇我馬子など歴史上よく知られている人物達が、国造りに情熱をかけていた
時代であり、きらびやかな宮殿・寺社が建ち並んでいたのです。


【石舞台古墳】 

石舞台古墳(いしぶたいこふん)は飛鳥の里で代表的な古墳の一つです。
歴史の教科書でもよく紹介されているように、蘇我馬子の「桃源墓」と
言われていて、巨大な石室は当時の蘇我氏の勢力を計り知る事ができます。

石室を覆っている巨大な岩石は総重量2300トンもあり、
石室の高さは8mあります。

石室内部に入ってみると、奥行き(7.6m)幅(3.5m)
高さ(4.8m)とも広くその巨大さを実感する事ができます。

本来、石室は古墳の中に埋葬されているものなのですが、
石舞台古墳は石室が地上に露出しています。

一説によりますと、蘇我馬子の死後に行われた「大化の改新」後に蘇我氏への
懲罰として上部を覆っている土砂を取り除いた為と言われています。

古墳周囲には、芝生広場が整備されていて休憩や・レクリエーションの場として
利用されています。
秋には萩やススキが周辺で見られます。

  「石舞台古墳まで」 ● 近鉄橿原神宮前より 岡寺方面バス 終点下車


【飛鳥寺】 

飛鳥寺(あすかでら)は蘇我馬子が6世紀末に建立した日本で最初の
本格的寺院で、この寺の建立以後「仏教」が広がっていったとされています。

現在の飛鳥寺は本尊と境内があるだけの小さな寺院ですが
発掘調査によると、建立当時は東西200m、
南北300mにも及ぶ寺域を持つ大寺院であった
事が判明しています。

本尊に安置されている銅造釈迦如来像は「飛鳥大仏」として
親しまれていて、仏師、鞍作鳥の作とされています。

この仏像は7世紀初めに作られた日本最古の仏像の一つで、指の間には水鳥の
足のようなひだがついいていて全体がつながっています。

このひだのついた手で仏は多くの人をすくいあげると言われていて、
もちろん重要文化財にも指定されている像です。
寺の境内の端には「蘇我入鹿の首塚」と言われる五輪塔がひっそりと立っています。

 「飛鳥寺まで」 ● 近鉄橿原神宮前より 岡寺方面バス 飛鳥大仏前下車


【飛鳥資料館】 

飛鳥の地では発掘調査が年中どこかで行われています。

この発掘調査は主として奈良文化財研究所が行っていて、
この研究所の博物館が「飛鳥資料館」なのです。

発掘で出土した貴重な埋蔵物や歴史的資料と共に
復元模型などが数多く展示されています。

高松塚古墳・キトラ古墳、その他の出土品エトセトラ、エトセトラ・・・。
又資料館の庭には石人像、酒船石などのレプリカが置かれていて
古代の庭園が再現されています。

この資料館を見ただけでも、飛鳥里を見て回ったような錯覚になるので、
ぜひ立ち寄りたい場所です。

   「飛鳥資料館まで」  ● JR桜井線「桜井駅」から「岡寺前行」のバス
                            「飛鳥資料館」下車


【高松塚古墳】 

飛鳥人の姿を艶やかな色彩で描いた壁画で有名なのが、高松塚古墳です。
この壁画は昭和47年(1972年)に橿原考古学研究所を中心として龍谷大学・
関西大学などの発掘調査グループによって、発見されたものです。

その後、発見された壁画は国宝に、又古墳自体は特別史跡に指定されました。
古墳が作られた年代は正確には特定されていませんが、最近の発掘調査結果によると
藤原京(694年〜710年)の時代に作られた塚と言われています。

高松塚は誰を埋葬した塚なのかは、諸説があり
正確にはまだ特定されていませんが、
今後の発掘調査で判明する事も十分に考えられます。

実際の壁画自体は見る事はできないですが、
古墳近くにある高松塚壁画館で壁画の
精巧な模写や出土品のレプリカなどは見る事ができます。

   「高松塚古墳まで」  ● 近鉄亜飛鳥桜井駅から 
徒歩10分


【万葉文化館】 

奈良県立の文化館で「万葉集」を中心とした日本の古代文化や、「万葉歌」を
モチーフに創作した日本画などが展示されていて、万葉の世界を体感する事ができます。

「万葉集」は5〜8世紀にかけて詠まれた歌が約4,500首収められた歌集で、
近畿各地で詠まれていますが、とりわけ奈良を対象とした歌が圧倒的に多い歌集です。

又、館内の図書室では古代文化に関する情報がたくさん保存されていて、
万葉集や古代文化に関する図書や雑誌がなんと1万冊以上あります。

「万葉百科システム」という機能が備えられ、万葉集や万葉に関する情報がデータベース化
されていて、いろいろな角度からキーワード検索ができるようになっています。
又、万葉の草木を植栽した万葉庭園の散策もいなかなかいいですよ。

   「万葉文化館まで」  ● 近鉄橿原神宮前駅東口より
                岡寺前行バス「万葉文化館西口」下車


【石造物】 

飛鳥には「謎の石造物」と呼ばれるいくつかの石造があります。
誰が何の為に造ったのか?についてはいくつかの諸説がありますが、
実際のところよくわからないのが実情のようです。

この石造物の中でも人気石造は「亀石」とよばれる石造で、
亀が甲羅から顔を出してニコニコと笑っているように見える
ユニークな石造で、見ていると何とも愛らしい姿に
心が和む気分にさせてくれます。

ちょっとミステリアスなのが「酒船石」。
長さ5.5m、幅2.3mの平らな石の表面に溝やくぼみが
掘られていて、怪しげな
幾何学模様を描いています。

この石はどのように使われたいたのかが全く謎です。
油や酒を絞る時に使用されたとか、宮殿に水を流す為に使用されたとか言われて
いますが、用途についてはいまだ確定されていません。

「鬼の雪隠」(おにのせっちん)と「鬼の俎板」(おにのまないた)と
呼ばれる石造物もあります。

鬼が霧で迷った旅人を捕らえて俎板で料理をし、
その後この雪隠で用を足したという
伝説がありますが、実際は墓石だったものが崩れたもののようです。

「猿石」と呼ばれるのは、吉備姫王墓にある4体の石造物です。
4体の内3体は裏にも顔があり、笑っているようにも見えますが、
顔が猿に似ている事から「猿石」と呼ばれています。



 

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